バレエの発表会とは

きたる8月6日（日）、執行バレエスクールの発表会が行われます。
物心ついた時からずっと見続けてきた実家のバレエ教室の発表会。コロナ禍や会場の閉鎖など、さまざまな困難に見舞われて来ましたが、今年もまもなく開演します。

僕は2004年から記録映像スタッフとして参加しており、以降毎年、発表会の映像を撮影してきました。時代はVHSからDVDに変わり、DVDからBlu-rayに変わって来ましたが、毎年行われる発表会の記録を撮り続けることは、発表会に参加される生徒さんや親御さんにとって大切な思い出になるのはもちろん、僕にとっても両親の振付を次の世代に残すという意味で財産になっています。

今日はバレエの発表会を見たことがない人のために、発表会ってどんな催しなのかを紹介するよ。

バレエの発表会ってどんな催し？

まず、発表会が通常のバレエ公演と違うのは、来場者するのにチケットを購入する必要がない点です。発表会はバレエ教室の生徒さんから発表会の参加費用を集めて執り行います。これはバレエ教室にもよりますが、生徒数によっては参加費用だけでは公演がまかないきれず、チケットを別途購入してもらう必要のある教室もありますが、執行バレエスクールは完全無料の招待制です。

発表会の構成は大雑把に以下の３つに分かれています。

小品集
バレエコンサート
幕もの

名称はバレエ教室によって様々ですが、だいたいどの教室もこの３つが入っています。

小品集は子供のバレエです。執行バレエスクールの場合、４歳から中学生2年生くらいまでのお子さんが児童クラスで、小品集は子供たちがレベルに合わせた3分程度の踊りを11〜13作品披露します。小品集の最後には小さなお子さんから高学年まで、クラス合同の踊りが披露される時もあります。

バレエコンサートは大人クラスのバレエです。児童クラスから進級してきた人や、大人になって初めてバレエを踊る人、ママさんクラス、教師に認められるレベルの上級者まで、さまざまな人が３分程度の踊りを16-18作品披露します。振付はクラシックバレエの１場面を踊ったり、各先生オリジナルの振付作品を踊ったりします。また、外部からゲストのプロダンサーを呼んで上級者と踊る演目もあります。

そして最後が幕ものです。子供の頃、一番楽しみだったのはストーリーのあるバレエを最初から最後まで見られる「全幕もの」でした。これは年度によって、全幕ではなく一部を踊ったり、プログラムを２つに分けて《ボレロ》など全幕ものほどの長さのない作品をいくつか披露する場合もあります。

新型コロナウイルスの影響で、2019年の《シンデレラ》を最後に全幕ものは踊らず、ここ数年は子供の小品集と大人のバレエコンサートで観客および出演者の完全入替制を導入していて、幕ものは上演時間の短い作品を披露していました。

今年は4年ぶりとなる全幕もの《くるみ割り人形》を行います。