ダンサーがもらうと困る意外な贈り物

ライムライトの仕事部屋
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去る7月30日、執行バレエスクールの発表会が執り行われ、有難いことにたくさんの贈り物をいただきました。

そこで、今日はバレリーナの妻と発表会主催者の親を持つ僕の視点から「ダンサーがもらうと困る意外な贈り物」について書こうと思います。

まず最初に、大切なお断りをしておくと、贈り物をいただけることは、感謝するべき喜ばしいことです。この記事は決して贈り物を批判したり、感謝の気持ちを軽んじたりするものではありません。

また、ここで紹介する内容は、バレリーナである妻の意見ではなく、妻と暮らす夫である僕が傍で見ていて感じたことです。妻は常に贈り物に対して感謝の気持ちを持っていますので、その点は予めご了承ください。

この記事の目的は、バレリーナの日常生活や職業の特性をより理解していただき、より喜ばれる贈り物の選び方のヒントを提供することにあります。このブログの読者が舞台の出演者に贈り物をする際、参考にしていただければと思います。

では、ダンサーが意外と困る贈り物について、見ていきましょう。

お花

バレエの発表会や公演で、お花を贈ることは素敵な習慣です。ロビーに飾られたお花は会場を華やかに彩り、素晴らしい雰囲気を醸し出します。しかし、本番が終わった後、これらのお花の扱いが問題となることがあるんです。

まず、立派なお花ほど大きなスペースを必要とします。適切な大きさの花瓶が不足し、バケツなどで代用せざるを得ないこともあります。また、終演後に公共交通機関を利用するダンサーにとって、大きな花束は扱いに困ります。傷つきやすく、香りも強いため、混雑した電車内では特に気を遣うことになります。

主催者側の負担も大きく、車に入り切らない大量の花の運搬、保存、そして最終的な処分には予想以上の労力が必要になります。

先ほど書いた通り、お花をいただくこと自体はとても喜ばしいことです。ですから、これは主催者側で対応策を考えた方がよいかもしれません。たとえば、主催者側でお花の回収をしてもらえる業者と提携し、お花を贈る際はその業者を通じて購入いただくよう案内するのが一案かもしれません。

これにより、公演後の花の取り扱いが効率化されて、花の命と、みなさんの善意が活かされることになると思います。

僕が外部プロデューサーを務めたスタジオアルマの所沢出張公演「風の中の青い馬」は、所沢の街を盛り上げたいという思いもあったので、お花は街の花屋さんから購入することにして、窓口をお花代に支援金を加えて購入する「風の中の青い馬」のクラウドファンディングにした。予め本数が分かっていたので、出演者・スタッフでお花を分配して、対応しやすかった。

高級菓子

お菓子って、多くの女性に愛されていますよね。うちの妻も大好きです。でも、この一見喜ばれそうな贈り物が、実はダンサーにとって”甘美な試練”となることがあるんです。

なぜかというと、バレエダンサーはアーティストであると同時にアスリートでもあります。試合前のボクサーに高カロリーな食べ物を贈る人がいないように、ダンサーにも同様の配慮が必要な時があります。

それにボクサーと違って、一つの公演が終わっても、すぐに次の公演が控えていることがよくあります。そのため、食事制限が長期間続くことも珍しくありません。

また、公演が続いていなくても、本番のために仕上げた身体を公演後も維持したいと考えるダンサーもいます。そんな時に、高カロリーで甘いお菓子は、ダンサーにとって非常に魅力的な”毒”となり得るんです。せっかくの贈り物を前に、食べたい気持ちと自制心との葛藤が生まれてしまうんです。

バレエリーナの妻を持つ私から見ると、お菓子の贈り物は時として「食べてはいけない美味しいものを目の前に置く」という、ある意味で残酷な行為にもなりかねないのです。

そんな時は、妻に代わって僕が美味しくいただきます。

ダンサーが本当に喜ぶ贈り物

では最後に、バレリーナが本当に喜ぶ贈り物をご紹介しましょう。

1. タオル

ダンサーは大量の汗をかくため、タオルは常に必要不可欠です。消耗品であるため、新しいタオルは常に歓迎されます。高品質で吸水性の良いタオルは特に重宝されますよ。

スタジオで使えるスポーツタオル、帰ってシャワーを浴びた時に使えるバスタオル、どちらも喜ばれる。公演後の持ち運びが重くないのも◎。

2. ボディケアアイテム

マッサージグッズや入浴剤など、体のケアに役立つアイテムは非常に喜ばれます。普段自分では購入しないような商品は、新しい発見にもつながり、より喜ばれます。例えば、アロマオイル、高品質なバスソルトなどはおすすめです。

ただし、香水や匂いの強いボディークリームは好みが別れるところ。衣装に匂いがついたり、他のダンサーの集中を妨げることも。

3. ギフト券

公演後は荷物が多くなりがちなので、場所を取らないギフト券は大変便利です。用途が多様なため、ダンサー自身が必要なものや欲しいものを選べる自由度が高く重宝されます。相手が通いやすいスポーツ用品店やマッサージサロン、ヘルシーレストランなどのギフト券も良いでしょう。

これらの贈り物は、バレリーナの日々の生活や職業に直接役立つだけでなく、彼女たちの体調管理やリラックスタイムにも使えます。

まとめ

今日はダンサーがもらうと困る意外な贈り物について特集しましたが、贈り物を選ぶ際は、相手の職業や生活スタイルを考慮すると、より喜ばれる贈り物になると思います。

もちろん、本日の内容にも個人差がありますので、上記の贈り物で100%喜ばれるとは限りません。

皆さんも、大切な人へのプレゼントを選ぶ時、その人の日常や仕事のことを想像してみてください。

きっと、素敵な贈り物が見つかるはずです。

 


最後までお読みいただき、有難うございます!

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