緊急事態宣言終了後のガイドラインを作成
最初の緊急事態宣言が終了する5月末に向けて、解除後にスクールに通いたい人、オンラインレッスンを続けたい人を把握するためにアンケートをとりました。
そして、およそ9割の生徒はスクールに通いたいとの結果でした。そうなると感染予防対策をしっかり考えないといけません。僕が外部の情報収集を行い、両親と具体的な対応策を話し合いながら教師用と生徒用、それぞれのガイドラインを作成しました。
また、妻は両親のバレエ教室以外に、都心部にある法人の教室も教えに行っていたので、妻のおかげで大手の教室の対応策を知ることができました。
ガイドラインの作成を通じて、稽古場や更衣室のキャパシティ、クラスの入れ替えにかかる時間、バーレッスン*とセンターレッスン**の時間配分などを把握することができました。
*バレエにおける基本的なエクササイズの一つで、バーにつかまって行うトレーニングのことを指します。
**バーを離れて、中央で行うトレーニングのこと。バレエの基本的なステップやテクニックを、自立して行います。
連絡アプリの導入
次に、コミュニケーションの質は落とさずに、稽古場での接触時間をできるだけ減らす必要から、連絡アプリの導入を提案しました。提案したのが2021年の4月頃で、利用するサービスの選定と試験運用に約1年かけ、2022年の3月から全生徒が運用を開始しました。
じつは、息子の通う保育園で連絡アプリを導入していたことが提案の大きなきっかけになりました。 保育園で直接行われていた先生と親のコミュニケーションが、非接触が求められる状況でも連絡アプリでしっかり行われていたのです。
もちろん利用するサービスによって、やれることやれないことは違うので、最低限欲しい機能をリストアップして、一倍最適なアプリを選びました。
連絡アプリ導入で、教師と生徒、それぞれ実現したかったことは以下の通りです。
- 教師側
- 雑務から解放され、レッスンに集中できる時間が増える
- クラスの質が向上する
- 新たな生徒の呼び込み
- 既存生徒の定着率向上
- 非接触な生徒とのコミュニケーションを強化
- 教師からのお知らせを全体・クラス・個人の中から選択して発信できる仕組み
- 生徒からの連絡を内容にあわせて担当教師と管理者で共有できる仕組み
- 生徒からの意見集約が可能なアンケート機能
- ニーズにあったクラスの新設
- 雑務から解放され、レッスンに集中できる時間が増える
- 生徒側
- 利便性を高める
- 担当教師といつでもオンラインでチャットができる
- 出欠席の連絡をすれば担当教師と管理者に情報が共有される
- 物販サイトの開設(シューズ、レオタード、発表会ビデオなど)
- 年間行事やお休みなどのスケジュール確認
- 安全性を高める
- 個人情報保護(教室で口座番号などの情報を預からず、アウトソースする)
- 伝達ミスを防ぐ
- 既読・未読機能
- 直接の接触機会を減らしつつ、密なコミュニケーションを維持
- 利便性を高める
まとめ
はい、今回はこれでお終いです。
ちなみに、教室で使用している連絡アプリは「Sgrum」(スグラム)というサービスです。
どれくらいの人がSgrumに興味を持つか分からないのですが、もしかしたら今後詳しく紹介するかもしれません。皆さまからのご意見をお待ちしております。
とくに若いバレエの先生は、デジタルツールを上手に使いこなす人もいますが、バレエ教室の運営をしながら、業務に最適なサービスを探すのはなかなか骨がおれることです。そこで試されるのは個人の経験ではなく、集団相手の社会経験です。
その点、うちのバレエ教室は、両親が運営するかたわらで、僕が「バレエスクールDX化計画」を推し進めることができます。この役割を担うことが、教室のどういうところが魅力で、どういうところが足りないのかを知るきっかけになりました。
次回は、DX化計画の次なる打ち手、キャッシュレス決済について書こうと思います。
最後までお読みいただき、有難うございます!
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