「印象派とパリ・オペラ座」の舞台裏

ライムライトの仕事部屋
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昨日、おとといにアップした「印象派とパリ・オペラ座」はいかがだったでしょうか?

いまだブログ執筆は試行錯誤の毎日ですが、「印象派とパリ・オペラ座」の記事は、執筆方法を探りながらいくつかの実験を行った記事でした。

そういった工夫は読んでいる方は気にしなくても良いのかもしれませんが、今回は実験の意図についてここで書いておいたほうがもっと面白く読めるのではないかと思ったので、紹介します。

時系列やジャンルのクロスオーバー

今回の記事は2部構成になっていて、前半はエドガー・ドガの絵画を中心に、その絵が描かれた歴史的な背景について紹介し、後半はエドガー・ドガの人物像を僕なりに解釈して、三島由紀夫の小説になぞらえながら紹介しました。

バレエ史を勉強していて感じるのですが、当時の世界で起きていたことやトレンドとのつながりが分かりづらく、ひとつひとつの出来事の文脈が捉えづらいんです。

例えば、ドガの絵に踊り子とパトロンが出てくることは分かっても、踊り子とパトロンがなぜこのような関係になったのか、その背景は分からない、みたいな。

そこで今回は、過去から現在の時系列を縦軸に、当時の社会情勢を横軸にクロスオーバーさせてみました。

  • 時系列(縦):
    • 現在:バレエ教室でよく見かけるドガの絵
    • 過去:フランス革命後のドガが生きていた社会
  • 社会情勢(横):
    • バレエ史:ロマンチック・バレエ発展後のパリ・オペラ座の凋落
    • 美術史:印象派の美術運動

まったくの空想をまぜる

後半では、エドガー・ドガの内面を探るために、実際に起きた事件と僕なりの解釈をクロスオーバーさせてみました。

  • ノンフィクション(史実)とフィクションのクロスオーバー
    • サル・ル・ペルティエで起きた、原因不明の火災事件
    • 三島由紀夫の「金閣寺」

ドガがどんな思いで、パトロンを自分の作品に描き込んだのか?今となっては、それを知る術はありません。ですから、三島由紀夫の「金閣寺」を引き合いに彼の心理状況を書いたのは、まったくのフィクション、僕の想像でしかありません。

知識と想像力を結びつけて、どのように表現に生かすのか。ひとつの例として僕なりの解釈を紹介してみました。

僕の記事を通して、史実をもっと知りたいと思ってもらえたり、

自分なりの妄想を膨らましてくれたらうれしい。

ダンサーでも振付家でもない僕は、踊りの技術を伝えることはできませんが、より深く作品を理解するためのお手伝いはできるかもしれません。

例えば、ロマンティックバレエには結婚式当日に妖精に誘惑されたり、許嫁がいるのに身分の高い別人と恋愛したりと言う展開が多いですが、これを自由恋愛が当たり前の今の倫理観で解釈せず、親が決めたガチガチの政略結婚が当たり前だった当時の時代背景を知っていれば、踊る側も観る側も感じ方がだいぶ変わりますよね。

まとめ

「印象派とパリ・オペラ座」の執筆意図に関してご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

ただの自慢話と感じられてしまうとイヤなので、この記事で伝えたかったことをまとめておきます。

知っているだけで、想像の羽はもっと遠くまで飛んでいけるよ!

これからも僕が学んだこと、感じたことを記事にしていくので、一緒に成長していきましょう!!

「分かりやすい!」「分かりにくい!!」「ウソを混ぜるな」など、色々なご意見があると思います。

今後の執筆の参考にさせていただきますので、遠慮なくご意見ください!

 


最後までお読みいただき、有難うございます!

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