あっという間に6月も最後の週に突入してしまいました。
時間の流れが早すぎてついていけなくなりそうです。
…ついていけなくなるとどうなるんでしたっけ?
さて、本日の内容は6月の振り返りと今後のお知らせです。
終わりが見えて来た、バレエの歴史シリーズ-20世紀後半編-
「バレエの歴史」シリーズをはじめたのは今から約1年前の6月2日。海野敏さんの名著『バレエの世界史』をベースに15世紀のイタリアから20世紀後半まで遡ってきました。そして20世紀後半編もあと数本で終わりを迎えそうです。
本を読むというインプットに加えて、本に書かれた内容を自分なりに噛み砕き、疑問に思ったことは調べて加筆・修正し、皆さんに分かりやすいよう自分の言葉にしてアウトプットしていく作業は、僕にとって本当に実りの多い経験になりました。
色々と掘り下げていった結果、ときには8割くらいがオリジナルのコンテンツになることもあり、1年前の自分より確実に「バレエの歴史」について詳しくなることができました。
「バレエの歴史」とカギ括弧で括ったのは、べつに僕がバレエに詳しくなったわけではないという自覚があるからです。
バレエを踊るにせよ観るにせよ、バレエを語るには「熱量=愛」が必要だと思っていて、20年以上バレエと関係のない仕事についていた僕が語るよりも、両親や妻や、教室に通う先生方の方がバレエに圧倒的な時間と情熱を捧げて来たわけですから、よりふさわしい語り部だと思っています。
もしかしたら、僕が両親や妻と同じような情熱をバレエに持つことはできないかもしれません。ただ、バレエに情熱を注いでいる人たちが通う教室を守ることに情熱を注ぐことはできます。なぜなら、その場所は僕が生まれ育った場所だからです。
ここで僕に与えられた役割のひとつは、長い時間をかけて教室に積み重ねられて来た「思い」を伝えることだと思います。想いを伝えるためには、相手のことを知らなければなりません。バレエの歴史と現状を知ることは、いわばバレエに情熱を向ける人たちを理解するための前提条件です。
だからまずは「知ること」から始めようと思ったわけです。
新シリーズをはじめます
5月28日のブログ「同い年の父が思ったこと」で、1986年から現在に至るまでの発表会プログラムの冒頭文を読んでいるということを書きました。
冒頭文には存命時の祖父母やその跡を継いだ両親の、バレエ教室に対する、あるいはバレエそのものに対する「想い」が1年ごとに綴られています。これらの言葉は、その年の発表会を観た人の間だけで読まれ、何もしなければそのまま埋もれてしまうメッセージです。
今、バレエ教室に通っている生徒さんにとっても、教室に通い始める前のことは知りませんし、古くからの生徒さんにとっても、大昔の発表会のプログラムを保存されている方は少ないと思います。たとえ保管されていても、わざわざ読み返す機会はなかなかないと思います。
そこで7月から、入手できる最古の発表会プログラムから年を追って冒頭文を伝え、そこに現在の僕が思うことを書き記す新シリーズをはじめます。僕の両親のバレエ教室について知らない人にも、30年前のバレエに携わっていた人が抱いていたバレエに対する想いや問題意識が現在どのように変化しているのか、あるいは変化していないのかを知ることは興味深いことではないでしょうか。
新シリーズのタイトルもまだ決まっていませんが、何もしなければ埋もれてしまう「思い」を伝えることは、もしかしたらブログというコンテンツを持っている僕に与えられた役割の一つなのかもしれません。
まとめ
7月〜8月は、執行バレエスクールの発表会に加えて映像の仕事も重なり繁忙期を迎えます。もしかしたら今のペースでブログと音声配信を更新することは難しくなるかもしれません。
僕にとってブログ執筆や音声配信は「稼ぎ」ではなく「務め」です。
更新頻度は落ちても長く続けていこうと思っていますので、引き続きお付き合いをよろしくお願いします。
最後までお読みいただき、有難うございます!
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