僕は分譲マンションの5階に住んでいるのですが、実は先日、そのマンションの真下の階でボヤ騒ぎがありまして、僕がその第一発見者となりました。
先に書いておくと、火災は大きくなる前に消し止められて、僕も家族も、家財も全部無事でした。
まだ部屋は少し煙クサいけど。
今日はその顛末についてご紹介します。
火災発見の経緯
2月5日月曜日の出来事です。この日は東京に寒波が訪れ、午後から雪が降ったとても寒い日でした。子供を保育園に預けて午前10時前に帰宅すると、なんとなく部屋が煙臭いのです。最初は既に出かけた妻が朝食の何かを焦がしたのかと思って(妻は牛乳を電子レンジで温めようとして吹きこぼすことを、ちょっと呆れるくらい繰り返します)レンジやオーブン、キッチンまわりを確認したのですが、何も確認できず。
その時点では「ちょっと煙臭い」くらいの感じだったので、換気扇をまわしてそのまま仕事部屋に入りました。15分くらいメールなどをチェックして、本格的に編集作業に入る前にコーヒーを淹れようと思い、再びリビングへ。
すると天井近くにうっすらと煙が漂っているのが見えて、慌ててコンセントなど見えにくいところで出火がないのかを探したのですが、火の元が見つかりません。もしかしたら別の部屋か近所で火災が起きたのかと思い、1階の管理人室を訪れました。
階下で火災が起きている可能性もあったので、エレベーターではなく階段を使って降りた。その時、何か警報のような音が聞こえた気がしたけど、まずは管理人さんに報告があがっていないかを確認することにした。
管理人さんに聞いたところ、近所で火事の報告もないし、他の部屋から火事の報告もないとのこと。
そこでもう一度、先程の警報が聞こえた場所を探すために階段を上っていくと、なんと僕の真下の階の部屋から警報が聞こえて来ます。その時は他の住人の方も一緒にいたので、その方に部屋の中に住人がいないかインターフォンで声がけをしてもらい、僕は急いで管理人室に戻り、火災を報告しました。
通報してから気になり出した貴重品
管理人さんが119番に連絡したところ、なんと電話がつながらなかったそうです。
119番に電話が繋がらないことってあるの?
そこで今度は110番に連絡したところ、今度はつながり、ものの10分くらいで消防車、救急車、警察車両が到着。
出火した時、4階の住人は仕事に出ていて不在でした。当然、玄関のドアには鍵がかかっています。
この時、はじめて知ったのは一般的に分譲マンションでは管理人が合鍵を預からないということ。
賃貸は大家さんの持ち物だけど、分譲マンションの住戸の持ち主は住人なので、基本的に鍵は預からないんだ。
一旦身の安全が確保できた状態になって、次に僕が心配しはじめたのは部屋に残した財布や身分証などの貴重品と、映像の編集データです。
制作会社が間に入っている仕事は制作会社と僕でデータを分散管理していますが、それでも最新の作業データや、クライアントから直に受けている仕事のデータは僕の手元にしかありません。進行中の仕事のデータを損失したら、データの入っているパソコンは火災保険で返ってきたとしても、プロジェクトにかけた何百万ものお金は返ってきませんし、取引先にも損害が及びます。
たまに嵐の日に、せっかく避難しているのに自分の船を見に行って津波に巻き込まれちゃう漁師のニュースを見ることがあるけど、あの気持ちがよくわかった。
消防車が到着してからしばらくは、どのように部屋に入るか確認が必要で、真上の僕の部屋のベランダから入れないかとか、ベランダの窓に鍵がかかっていた場合に窓を割って入っても良いかなどを管理会社に確認していました。
時間にすると僕が発見してから30分も経っていないと思いますが、出火の状況が分からないので、気が気ではありません。
僕も消防員が5階からの侵入ルートを確認するのに立ち合わないといけなかったので、そのタイミングで貴重品や編集データの入ったメディアなどをバッグに詰め込みました。
結局、ベランダから下に降りることはなく、梯子車で消防員が4階のベランダから入り、窓の施錠がされていなかったので、そのまま部屋に入って出火元を確認し、事なきを得ました。
まとめ
のちほど4階の住人があいさつに来て、出火原因を教えてくれました。
ボヤがあったこの日は東京に大寒波が訪れ、午後から雪の予報が出ていました。犬を飼っている4階の住人は犬用のヒーターの出力をいつもより高く設定して外出したのですが、このヒーターを冷蔵庫と同じコンセントからタコ足配線で使っていたため過電流(同時に使える電流の制限を超えること)を起こして出火したそうです。
最近は過電流防止機能の付いたタコ足タップも出ているけど、電力をたくさん使う家電はタコ足タップを使わないようにしたり、コンセントの位置を分けたりして、定格電流を超さないようにしよう。あと、電源まわりにホコリがたまらないように気をつけて。
車もそうですが、分譲マンションもこちらがどんなに気をつけていても、火災などの被害に遭うことがあることを、改めて実感しました。そして保険では取り戻せない資産があることも。
じつは僕は、身近で火災が起きた経験が今回で三度目になります。
この件をここで書くと長くなってしまうので、次回の音声配信で僕の火災体験についてはお話しようと思います。
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