親の仕事にどう関わるか②

ライムライトの仕事部屋
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きっかけは新型コロナウイルスの流行

前回は父親と最初に仕事をすることになったきっかけについてお話ししました。

最初は僕の専門分野である映像から一緒に仕事をするようになった訳ですが、バレエ教室の運営自体に関わるようになったきっかけはもっと後で、それが新型コロナウイルスの流行でした。

皆さんもご存知の通り、新型コロナウイルスの流行により2020年の3月から5月にかけて最初の緊急事態宣言が発令され、多くの仕事が臨時休業を余儀なくされました。

人が集まるバレエ教室も例外ではなく、また緊急事態宣言解除後の運営方法も、再検討せざるを得ない状態になってしまいました。

補助金の申請

当時はコロナ禍で影響を受けた企業や個人に向けて、政府から持続化給付金など、いくつかの助成制度が発表されていたのに加えて、東京都や自治体からも追加の支援策が発表されていました。

ところが、これらの情報は閲覧から申請まで、全てがネット上でやりとりされるように設計されていたため、パソコンの操作に不慣れな両親は、情報収集や申請に苦労していました。

一方、映像業界にもコロナ禍の影響はあり、撮影予定だったイベントがキャンセルになったり、延期されたりしていたため、僕もいくつかの助成金を申請していました。そこで、両親にはどのような助成金や補助金が申請できるのかを説明し、最終的には申請までを僕が代理して行うことになりました。

申請の過程で、新型コロナウイルスの売上への影響を調べることになり、バレエ教室の年間の売上や、どのような収入・支出があるのかをはじめて知りました。

オンラインレッスンの導入

コロナ禍による変化について、リモートワークを最初に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

緊急事態宣言により、バレエ教室が休業せざるをえない状況になったので、僕の方から両親にオンラインレッスンの提案をしました。具体的にはZoomを使って、教室と生徒の自宅のパソコンやスマホを繋げ、バレエのレッスンを行うというものです。また、希望者には自分の所属しているクラス以外の録画データも配信しました。

普段だったら直接バレエの指導ができないオンラインレッスンには見向きもされなかったでしょうが、多くの生徒さんが外に出たくても出られない、人に会いたくても会えない状態を強いられている中で、両親もオンラインレッスンの導入を同意してくれました。

早速、オンラインレッスンの準備を始めることになり、先生と生徒の連絡網を確認したところ、そこで判明したのが、長年に渡って培われた非常にアナログな連絡手法でした…。

ここからの顛末は次回のお楽しみに。

まとめ

はい、今回はこれでお終いです。

バレエ教室には小さなお子さんから80代の高齢者まで、多くの方が通われています。そしてお子さんを連れてくるご両親の間にも、やはりコミュニティが存在します。

バレエ教室はただ技術を習うだけではなく、バレエを通じて様々な方が出会い、成長していく場でもあり、そこでのコミュニケーション自体が生きがいになっている方も多くいらっしゃいます。

逆説的ではありますが、コロナ禍になったからこそ、そのような「密」なコミュニケーションが教室の価値であることに改めて気付かされました。

多くの教室にとって、オンラインレッスンのシステムを自力で構築するのは、かなり大変なことだと思います。通信網の構築、パソコン、カメラ、マイクなどの機材の準備とそれらを使いこなす知識。

まさか、これまで培ってきた経験がパンデミックによってバレエ教室の運営に生かされるようになるとは、僕自身、まったく予想していませんでした。

 


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