「信用」ということばのふたつの意味

ライムライトの仕事部屋
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今日は、教室の法人化についてお話します。
このブログを読んでいる読者の中には、両親のバレエスクールに通っている先生や生徒さんもいらっしゃるので先に書いておきますが、いきなり執行バレエスクールを法人化する、というお話ではありません。

妻は現在、両親のバレエスクールと、渋谷にある別のバレエ教室の先生をしているのですが、この内、両親のバレエスクールの先生としての仕事を法人化しようとしています。

簡単に言うと僕が会社の代表を務めて、その会社から妻が先生として派遣されるようなイメージです。

どちらも大切なふたつの「信用」

僕が法人化を進める一番の理由はコレ。

将来のバレエ教室法人化を見据えて、今から法人事業の経験値を積みたい

法人化のメリットとしてよく言われるのが、「法人化した方が社会的な信用力が上がるので、生徒が集まりやすい」ということです。

これは一般企業では当てはまるかもしれませんが、バレエ教室に関してはそうとも言い切れません。

なぜならバレエ教室の信用は「先生」によるところが大きいからです。個人事業だろうと法人だろうと、良い先生がいないところに人は集まりません。ですから集客するための法人化には、あまり期待していません。

病気になったときは、良いお医者さんがいるところに行きたいよね。
バレエ教室もおなじ。

この認識を大前提にして、この「信用」という言葉は、お金を借りるときには全く違う意味を持つことを知っておかないといけません。銀行が「信用」という言葉を使うときは、返済能力があるかどうか、という文脈で使われます。

どんなに優秀な先生がいても、返済能力がないと見なされたら、お金は借りられないよ。

法人化すると、プライベートと会社のお金をきっちり分けて管理しなければならず、お金の管理方法もルール化されています。たいていの場合、自分だけで管理するのは大変なので、会計士さんを雇って月々の出費や月謝、給与をしっかり管理してもらいます。

法人化した方がお金かかりそう。

必ずしもそうではありません。法人は個人事業主よりも経費にできる範囲が増えますし、これまで家族全員分を負担していた健康保険料も扶養家族に入れば負担を減らすことができます。

また、祖父が1935年に設立したバレエ教室は、改修を繰り返しながら僕の代で築100年を迎えます。これからも教室の維持費用はかかり続けます。また、教室の建物自体は両親のものですが、土地は祖父の代から懇意にしている地主さんから借りている借地です。この地主さんは母と同じくらいの年齢で、今後誰が土地を相続するのか分かりません。

土地などの資産を持っている人は、多額の相続税が発生するので代替わりのときに土地を売却しようとして、打診してきたりすることがあります。売却に同意しない場合、祖父の代からの関係性で続いている地代は維持できるのでしょうか?

この時に必要な「信用」は、お金を借りるための信用です。とはいえこれまでのやり方を変えて、両親に法人経営をお願いするのも大変ですから、僕が今からミニマムな形態で経験値と信用を築いていった方が良さそうです。

まとめ

今回は教室の法人化についてご紹介しましたが、もちろん、法人化すると良いことばかりではありません。

今まで個人の裁量で自由に使えていたお金が、法人のお財布を用意することでそちらは自由に使えなくなったり、会社を管理するための手間が増えたり、デメリットもあります。

万人にオススメできるわけではないので、法人化を検討される際には一度税理さんなど専門家に相談して、メリット、デメリットの洗い出しをすることをお勧めします。

ちなみに僕はいろんな意見を聞きかたかったので、税理士だけでも4人に法人化について相談したよ。

相談できる税理士がいない、という方は以下のような税理士紹介サービスを利用することをお勧めします。僕も税理士.comから2名ほど紹介を受けました。相談料は無料です。

僕自身、法人化してこれからどんな苦労が待ち受けているのか分からないので、なにかあったらブログでみなさんに共有します。

 


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